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脳内補完のキャラを時の彼方へ葬る&還して弔うライナーツノート(言い訳)です。
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プライドが高く皮肉めいた口調な術士。だけど本当は世話焼きで良い人だと思います…人生、損してますね。一生を術の研究に費やし、表舞台のシルマール、裏舞台のタイクーン・ウィルと接点のある彼がいなかったら、また歴史の流れが違ったように思えます。

「小説でのナルセス」
爽やかな毒舌と愛情のある嫌みの人を目指しました(苦笑)前半からちょくちょくと出て来ていたものの、彼が本格的に出始めたのは師の娘であり、旧友の妻であるシャルロットが赤子のジョシュアを連れてワイドからシャルンホルストへ移住する辺りから。口では文句を言いながらも、世話焼きな人……人生損してます。
シャルンホルストへの移住を見届けた後もちょくちょくと1年に数回、様子を見に行くのでジョシュアにとっては『口うるさいおじさん』でもあり、時々帰って来る父親代わり。孫バカ状態のシャルティエに甘やかされて育ったのに、自立した大人になれたのは彼の毒舌と嫌みが大きいです。
口では「お前の父と夫に『頼むと言われたから、仕方なく』」と文句を言うもののナルセス自身満更ではなく、タイクーン・ウィルやシャルロットは弟妹、リッチとジョシュアは息子のように思っており、ジョシュアがエッグに選定された後は世を去るまで複雑な想いを抱き、いつかジョシュアと会うであろう祖母そっくりな幼きシャルロット(2世)が彼と相見える事を憂い「お前の従兄弟は〜」と今の彼が彼でない事、本来の彼がどれだけ祖母バカだったのかと色々な話を聞かせました。

氷のメガリスで『エッグを知ってるから』という事で古代の知識と技術を得たのには「知らぬものをもっと知りたい」という術士としての探求とシャルロットやタイクーン・ウィルたちへ、と世話好きの性格故。空間転移を行使出来るようになってからはヴェスティアの家を留守にする事もしばしば。神出鬼没、風の如く、と色々な異名をあちこちから付けられ、1350年以降の後年のワイドの記録に彼は『風の使者』とか書かれる始末。作中ではほとんど出しませんでしたが、得た知識は晩年のナルセスの術研究をはかどらせるどころか「あと20年は生きなければ整理出来ない」という莫大な知識でナルセスは生き字引となってしまいました。生命の木の実は延命法としてだけでなく、瀕死の者に飲ませ、実を媒体にして、回復の術を使うと蘇生に繋がる、瀕死のシャルロットを助けた術もその1つです。

ナルセスは相手のアニマを感じる事でその人の性格や本質まで見抜ける能力を持っていたため、それが幸いして対人関係に一切妥協をしない、出来ない。そんな彼にとって、シャルティエとジョシュアと過ごす時間は心地よいものがありました。
まずシャルンホルストの環境は自分も一役買っているので、自分のポジションがあり、気を使わない遠慮しなくて良い(苦笑)またシャルロットは「外見もお人好しなら中身の芯まで以下同文で死ぬまでお人好し」という人物で冗談を言うと間に受けるとナルセスにとって一緒にいて安心出来て、楽しめる人間でした。
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